裁判を傍聴


 実家に来たら、今から母と弟が裁判を見に行くとのこと。何それ、面白そう。ってことで飛び入り参加しました。まず今、裁判をやっている一覧表(開廷表)を見てどれを見たいかを決める。交通事故、携帯電話違法傍受?、暴行…などの罪状が並んでいる。分かりやすく、暴行を選び法廷へ。ドアには小窓がついていて中が覗けるようになっていたり。テレビの中と同じだよ。ドキドキ。人気のある案件なのか、傍聴人は25人も。裁判所の中では、あんまり無駄話も出来ない雰囲気で粛々と裁判が始まるのを待つ三人。
 被告人が警察官に伴われて入室。腰縄に、銀に光る手錠。初めて見た。
 事件のあらましは、いろんな意味で結構凄い。暴行といっても、被告人は被害者にツバを吐きかけて暴言を吐いたくらい。
「えぇー、そんなことで裁判!?」と驚いた。被告人は意見書類をとうとうと読み上げる。
「これは、冤罪だ。」
「警察と裁判官がグルになって、虚偽告訴をされてしまったんだ」
「裁判官が犯罪を犯しているんだ」
などなど、かなり過激な発言を繰り返す被告人。

 どういうこと? 事件の内容はしばらく裁判が進むまで分からなかったけど、被告人はこれまで何度も被害者(市役所)でトラブルを起こし、かなりの問題人物の様子。何度も刑務所に入って、出てはいちゃもんをつけて、また訴えられて……。
クレーマー??
 今回も市役所の人が被告人宅に書類を届けたところ「俺の事、笑っただろ」と詰め寄り、ツバを掛けたとのこと。
そりゃ、何度も続けば訴えられもするか……。

検事さんが話している時も、証人(被害者)が話しているときも、口をはさんで裁判長に怒られている。
「不規則発言を続けると、法廷秩序を乱したと判断し退廷させますよ」
「静かにしなさい」は一時間半の間に八回も言われているし……。

 長くなりそうだったので、私達は途中で退席したけど、すごい人もいたもんだ。
初の裁判傍聴、こんなにすさまじい物だったとは。当たりでした。
それにしても、弁護士は終始無言。ずっと被告人自らが話し続ける。
裁判慣れしていらっしゃる……。
ところで、被告人の住んでる所、うちから近いよ。ショック。