歴史ドリル 幕末維新60日

 絵本を作り終え、ちょっと時間を持て余すのでお勉強でもします。苦手な社会科の中でも、好物の幕末だよ。くもん出版の脳を鍛える大人のドリルです。

音読で出来る限り早く読みましょう! となっていますが、内容が古い文章体なので、早読みなんてしても内容が理解できません。なので脳トレの趣旨に反しまして、ノートに筆ペンで書き写しました。これならじっくりゆっくり理解できます。初日は吉田松陰の魂留録です。以下、自分なりの現代語訳です。

留魂録
四季の巡りに思いを馳せれば、死を前にしても心は安らかである。
穀物の四季を見れば、春に種を蒔き夏に苗を植え、秋に刈り入れ、冬に貯蔵する。秋になれば、人は皆その一年間の実りを喜び、酒をつくり甘酒をつくり、村中が歓声に沸く。未だかつて一年の収穫の時期に、労働が終わるのを悲しむ声は聞いたことがない。
 私は三十歳になるが、一時を成すことなく死に行く。それは実りの秋を迎えられないことに似ている。惜しむべきことに思える。けれど、草木でなく人の身である私の今は充実しているのだ。だから、必ずしも悲しいわけではない。
 人の命は決まってはいない。穀物のように必ず一年という決まった時間を経ねば、実らぬわけではない。十歳にして死ぬ者は十年の歳月の中に、その者なりの四の季節がある。二十ならば、二十の歳月に四の季節があるのだ。三十には三十の四季があり、五十や百でも五十や百なりの四の季節がある。
 十歳が短いとしてしまうのは、夏の蝉に冬椿のように長く咲けと願うようなものである。
吉田松陰



 生き様とか、死生観とか格好良すぎです。また竜馬でも読み直します。