エンディングノート

 ふと本屋でエンディングノートを購入しました。それを母に見せたけれど、「誰のために買ったの?」と聞かれ「自分用」と答えましたが、「ふーん」で会話が終了しました。なんらかのリアクションを想定していたので、「それだけ?」と聞いてみたら、「あなたは色々書くの好きだもんね」との返事。はい、趣味の延長のようなものですね。HPの作者のページにも、明日死ぬ人に50の質問やら42の遺言を置いているので、死を考えるのが私の普通なのでしょう。母親はよく子供のことを分かってるなぁ。
 実際に書いてみると、なかなか楽しいのです。そして、日記をどうして欲しいか? という設問に考えさせられました。選択肢は【日記の内容は読まないで処分して欲しい】【○○さんになら読まれてもかまわない】【家族の判断に任せる】……。これ、想像すると怖いですね。死ぬよりも怖い。私は中学生の頃に友達と教室で回して遊んだようなメモ書きの手紙から、手帳から、日記帳から、全部取ってあったのですよ。ちょっと気になって、出してきて、開いてみたら……。十代特有の浮かれたテンションあり、恋に浮かれた真夜中に走り書きした日記あり、ダメです。これが、血縁であろうとも、誰かの目に触れるのを想像しただけで、エンディングを向かえます。
 丁度燃えるゴミの日だったので、袋に二重に入れて、ガムテープでぐるぐるにして、さくっとゴミステーションに置いてまいりました。やたらと、重たいゴミ袋でした。(心理的にではなく、物理的に)いいですね。気分がさわやかですね。過去との決別でしょうか? 
 まだまだエンディングノートは書き込むところがいっぱいなので、コツコツ書き込みます。断捨離の良いきっかけになりました。